感覚と現実のズレをなくす
ゴルフはズレのスポーツと言っても過言ではありません。
上半身と下半身、手元とクラブヘッド等のズレという意味もありますが、一番は感覚と現実のズレです。
ご自身のスイングを動画で撮って見たことはありますか?
私は初めて見たときは
「誰だこれ!?」
でした。
めちゃくちゃ体が開いて振り遅れて、見るのが恥ずかしくなりました。
それ以来、動画で自分の動きを確認しないと上達はほぼ不可能だと痛感しました。
(1)反応のラグ
ダウンスイングは0.2~0.3秒と言われています。
脳から指令が出て体が反応するまでに0.2秒かかると言われています。
ということは、ダウンスイングするぞ!と思った瞬間にほぼ終えているということになります。
つまり、スイング中にあれこれ意識しても間に合わないのです。
だからこそ、無意識のレベルで正しい動きを体が再現できる状態、いわゆる「無意識的有能」を目指す必要があります。
(2)基準のズレ
しかし、問題はそれだけではありません。
反応が間に合わない以前に、そもそも基準そのものがズレているケースが非常に多いのです。
①「やるべきこと」「やらなくていいこと」の基準のズレ
②クラブ構造の基準のズレ
③身体感覚の基準のズレ
①「やるべきこと」「やらなくていいこと」の基準のズレ
多くのアマチュアは、何が出来ないか以前に本来やる必要のないことを一生懸命やっている可能性があります。
『プロアマ共通点シリーズ』をお読みの方であれば、この意味はすぐに分かるはずです。
②クラブ構造の基準のズレ
例えば、「スクエア」のズレがあります。
自分が思うスクエアと、クラブ構造のスクエアは別物である可能性があります。
ここで基準を間違えてしまうと、一生スクエアで当てることが出来ません。
③身体感覚の基準のズレ
例えば、「トップでこの位置に腕とクラブがあるはず」と思っていても、実際は全く違う位置や角度になっている。
この身体感覚のズレは、ほぼ全員に存在します。
自分のスイング動画を見たときの「こう振っているつもりなのに…」という衝撃は、このズレそのものです。
ゴルフが難しい理由は明確です。
反応が間に合わない上に、自分の基準そのものがズレている。
この二重構造を理解しない限り、どれだけ練習しても、ズレをズレたまま積み重ねることになります。
だからこそ、上達の出発点は「もっと頑張ること」でも「感覚を磨くこと」でもありません。
正しい基準を知ること。
そして、その基準に現実を合わせていくこと。
これが練習の意味であり、目的です。